「しぐぱす」の挑戦 続く!


Cygnus Passage

以前、こんな感じで取り上げたことがあったLNGタンカー「Cygnus Passage」(めんどくさいから「しぐぱす」〜笑)が、年明け早々に果敢な挑戦を繰り広げた。

何を考えたものだかなあ(笑)、昨年最後の東京湾来航が「12月31日〜富津」だ。

東京湾エリアに実入りでやってくるLNGタンカーの場合、出入港パターンは往々にして「入港〜翌日出港」だ。東京湾エリアは慣れたもんだよ「しぐぱす」くんは、とうとう、

2011年1月1日に富津を出港する


という暴挙・・・じゃないや偉業をやってしまったんだよなあ(笑)。

で、その結果が、だ・・・・・

2011/01/13 扇島TEPCO
2011/01/23 富津TEPCO

つまり、現在まで「しぐぱす」くんは、

1/1、1/13、1/14、1/23、1/24と、5日にわたり実働しているところ(お荷物を運んできたところとお荷物を下ろして次の荷物を積みに行くところ)をしっかりと東京湾エリアに刻んできている。

それはそれで、このお船の場合普通だ。なんたってサハリンだしなあ(笑)。

寒いの平気なのか、こいつ・・・(笑)。

で、次の来航予定は・・・

2011/02/01 富津TEPCO

ホントにどうでもいいことなんだけれど、これが、2011/01/31になったとしたら、多分、というか間違いなく、

東京湾エリアで同一の外航LNGタンカーを
実働ベースの航海で6日も見ることができた

という・・・・まあどうでもいい記録になるわけだから・・・(笑)。

頑張って1日早く来てくれないかなあ、と、船社さんや荷主さんやその他もろもろの苦労など考えずに(サハリンって大変らしいしなあ・・)マニアなことばかり気にしているのだった。

Manami Ebihara(な)

舶来MOSS


Umm Al Ashtan LNG Taurus

オンデッキに球っころが半分出っ張って並んでいるMOSS型のLNGタンカーだ。

ノルウェーのモスという町にあるMoss Rosenbergという会社が開発した液化天然ガス輸送の方式で、1973年に就航した第一番船「Norman Lady」のタンク外観は、タンクカバーのデザインの関係から球っころじゃなくて短いカマボコ5つ並び(笑)だったけれど、その後、外観もだんだんと丸みを帯びて今ではしっかり球っころだ。

このMOSS型のLNGタンカーなんだけれど、現在就航しているお船の半数以上は日本生まれで、気がつくと「造っているのは日本だけ」になってしまった。海外生まれのMOSS型は・・・リタイア現役あわせても35隻だったか36隻だったか、そんなもんだと思う。

で、その海外生まれの中で日本でも普通に見ることができるのは10隻くらい。

トップカット左のアブダビ系8隻のうち4つ球の4隻。
 Umm Al Ashtan(写真のお船)
 Mraweh
 Al Hamra
 Mubaraz

トップカット右のインドネシア・バダックの5つ球6隻。
 LNG Taurus(写真のお船)
 LNG Libra
 LNG Virgo
 LNG Gemini
 LNG Leo
 LNG Capricorn

バダック5つ球は他にLNG AquariusとLNG Ariesがいるんだけれど、この2隻は現在は日本向けのLNG輸送以外がメインの活躍の場なので、日本にはあまり来てくれない。

で、アブダビ系は「LNGの配達先が東京電力だけ」なので日本では東京湾エリア以外では見られなくて、一方のバダック5つ球たちは「東京湾エリアに配達先がまったくない」から伊勢湾から西に行かないと見られない。

少なくとも今のところは、これら10隻をすべて撮るというのはさほど難しくはないと思うんだけれど・・・・・どこに住んでいる人でも本気でやろうとすると交通費というものが妙にかさむ気がする(笑)。

じゃあ、その他の25〜26隻は・・・というと、これがなあ、日本ではホントに撮れないぞ、みたいなところがあったりする。特に東京湾エリアは、ここ数年、スポットでやってくる海外生まれのLNGタンカーは「韓国生まれのメンブレン」がメジャーな存在で、スポットのMOSS型は「割と若手の日本生まれ」だ。

そんな環境の中・・・来たぞ、「Hyundai Utopia」だ。

Hyundai Utopia

でも浦賀水道航路南航の日は・・・このお船の時に限って雨まで降るしなあ・・・。

韓国生まれのMOSS型は、確か15隻くらいいると思う。その中で1994年生まれの「初めての韓国生まれのMOSS型LNGタンカー」であり、同時に「韓国生まれのLNGタンカーの第一号」でもあるのがこのお船だ。

そしてこのお船、日本向けの契約供給も終わり2014年に生産終了が発表されているインドネシアのアルンLNG(Arun-D)にも関わっていた。

青ボディのHyundaiカラーにHyundaiのファンネル。白抜きのLNGのタイトル。いいよなあ、これ。

Manami Ebihara(な)

暫定ではなく確定の「異業達成」


無駄に話題にしていた(笑)「球ころ300個」だ。

とりあえず「暫定」では何とか達成していたわけだけれど・・・こないだ「Neva River」撮って、まあ逆光と言ってもあのくらいならOKにして欲しいよなあという雰囲気で299、そして、
Dwiputra
撮り直したぞ「Dwiputra」。これでもまだ陽炎かなりあるけれど、まあトリミングなしでこのくらいならOKにして欲しいよなあという雰囲気で、まなみさんは勝手に「球ころ300個達成」ということにしてしまったのだった。

今月は月半ばまでにあと12個増やせるかもしれない・・・とか、そんな話もあったりしないわけではないけれど(笑)、そうやって欲を出してもヘコむだけなので、300個達成できたんだから少しくらい大人しくしていよう、うん。

でもなあ、こういうのって、ほとんど、何やってるんだろうなあみたいな「異業」だよなあ。プロ野球の300勝ピッチャーみたいな「偉業」にはなり得ないよなあ(笑)。

「異業」ついでに、メンブレンも含めてLNGタンカー撮影隻数、ここんとこちょっとのびて125隻になってたりする。

Manami Ebihara(な)

赤いのが準メインになった日


久しぶりに走水で斗争をしてきた。

だいたい、欲張るといつもろくなことがないんだけれど、今回も何でもかんでもまとめて済まそうと思ったら、何だよこの北風は・・・(笑)。その上、午前中はいきなりドン曇りだったり、かなり大騒ぎだったりもした。

そんな中、とりあえずアジトに行って、ほどなくやってきたのがこれだ。
Neva River et ISUZU
横浜に来ていた巡視船「いすず」のお帰りとすれ違った「赤いの」。本日の・・・準メインなんだよなあ、っていうか、明日だったら間違いなくメインなわけだけれど、明日はまなみさん、斗争できないし、というわけで準メイン化で、
Neva River
準メインらしくこのアングルまでほとんど逆光状態。

ケイラインのカラーで赤タンクのMOSS型LNGタンカーの東京湾エリア来航は、東京ガスのスポットで扇島に来たArctic Voyager以来じゃないかと思う。
シェニエールエナジー(Cheniere Energy)向けに建造された「Celestine River」が、ロシアのガスプロム系のエネルギー企業(GG-LNG)にチャーターされた関係でお名前がロシアぽい「Neva River」になったらしい。

この名前になってからは東京湾エリア初来航なんだけれど、「Celestine River」時代も・・・東京湾には来たことがなかったような気がする。

赤タンクからどこかスノーヴィット一族みたいな感じがするけれど、シェニエールが欧州〜米国間の大西洋トレードを割といろいろな航路で展開する企業な関係で、高緯度地域のトレードにも対応できるようにこういうタンクカラーにしたのかもしれない。

Neva River
しかしこの色、目立つよなあ(笑)。富津水路に入ってもこれだしなあ。

手前の赤い棒は海洋興業のタグボートのマストだったりするんだけれど、タンク色それ以上に目立ってるよなあ。

そんなの撮って・・・アジト撤収して、メインは
Team TENYU
これだったりする。

横浜港メガターミナル(YPM)向けのキリンさんの配達。まなみさんにとっては何となく久しぶりの「ちぃむ天佑」は、曳航船が「山陽丸」、その前に日本海洋社の「すばる」が警戒にくっついて、船尾は・・・多分、海洋興業の「岩井丸」だと思う。

Team TENYU et Al Bidda
鋸山バックに、根岸の東京ガスを出た「アル ビダ」とすれ違って、
Tenyu
しずしずと東京湾観音バックに向かうは横浜港本牧BCエリアだ。

なんだか久しぶりの「お客さん載せている天佑」だったりするまなみさんなんだけれど、考えてみると、ちぃむ天佑を走水エリアで撮ったのって今回が初めてだったりもするのだった。

今回は真っ昼間に横浜航路入航だったのでシンボルタワーでガン見もいいかなあ、と思ったんだけれど・・・その辺は・・・だ、
Team TENYU et Neva River
何となく目立ちまくりの準メインの誘惑ってのもあったりしたわけだ(笑)。

で、まあ、その、ちゃんとやってるぞ「はばたぐ日和」ってわけで、
TENYU et Sagami Maru
「天佑」をバックに作業終了ご苦労様の東京汽船の横須賀ベース最新タグ「相模丸」も撮れてしまったのだった。

Manami Ebihara(な)

「れぶん」についての考察みたいなもの


PL117 Rebun PL111 Rebun

左は昨日撮った「れぶん」、右は2008年5月に撮った「れぶん」だ。

言っておくけれど、まあ見かけは同じなんだけれど、船そのものは違っていたりする。お名前同じでお船は違う、でもどこがどう違うのかわからない・・・という写真を並べて違うとか言ってたりするまなみさんもまなみさんなんだけれど(笑)、とりあえず、違うわけだ。

右の「れぶん」はPL111。1979年11月にこのお名前で稚内海上保安部に配置され、2008年12月に解役されるまでほぼ30年近くにわたって、ずっと稚内で「れぶん」というお名前を背負っていた。

問題は左の、偉そうに堂々と大桟橋におられる、この態度のでかさがたまらない「れぶん」だ(笑)。
いやまあ、その・・・こういう表現をするとまた叱られるよなあ・・・、とは思うんだけれど・・・、

防災基地の櫛形のバースに窮屈そうにしていたり、名前変わって初めての里帰りなのにセンター8号にバックバックで左舷付けさせられちゃったり、近そうで遠い山下1号割り当てられちゃったり、「それ、どこよ?」みたいなものすごく奥まった耐震バースが居住地になったりしている今回のAPEC警備の「しれとこ」型にあって・・・、

「だいせん」「はかた」に挟まれて窮屈そうだけれど、とりあえずサウスピアCだぞ!!

偉そうに堂々と態度でかくしてても・・・うん、それ、いいと思うんだ。

と、フォローしておいて・・・(全然フォローになってない気もする・・・笑)、

左の「れぶん」はPL117だ。

PL111の2ヶ月後のお生まれ、ということは当然最初のお名前は「れぶん」じゃなかったわけで・・・でも「だいせつ」というお名前で最初の赴任地はやっぱり北海道だった。

PL111もPL117もどっちも北海道生まれだったと思う。

ところが、だ(笑)。

生まれてから7年めにして、「だいせつ」に転勤辞令が下っちゃったらしい。転勤先は第11管区海上保安本部・・・あのなあ、最初の転勤が北海道の釧路から沖縄の那覇だぞ。

多分、この巡視船、この時に・・・はっきり言って「キレた」と、まなみさんは思っている(笑)。

那覇に行っても最初の1年間しっかり「だいせつ」(大雪)をやってて、1988年春、沖縄っぽく「くだか」に改名だ。最近の「転勤するとやたらとお名前が変わる巡視船艇」の最初の例がこのお船らしい・・・んだけれど、その後も、だなあ、

1994年 釜石海上保安部に移って「くりこま」に
2000年 浜田海上保安部に移って「いわみ」に

と、20年の間に3回も改名して、転勤改名のパイオニアらしさをいかんなく発揮(笑)の爆走ぶりを披露してくれちゃったわけだ。

で、その一方で、「だいせつ」「くだか」時代には観閲式で東京湾エリアにも来ていたみたいだけれど、「くりこま」を経て「いわみ」になったあたりから、関東ではものすごく地味なお船になってしまったらしい。

「これだけ来ないと、もう「いわみ」じゃなくて「いやみ」だ」

とのたまってた人がおられたけれど・・・「いわみ」時代の東京横浜来航実績って多分ないんじゃないかなあ、というくらい・・・で、だなあ、当時はまたPL108が健在でこれが「いわき」というお名前で,その上,観閲式の常連だったからなあ・・・(笑〜「いわき」はいらん「いわみ」を呼べコールがあったとかなかったとか、そんな話も聞いたことがある)。

そういうわけで、イナズマイレブンならぬ「イナズマいやみ」、そして「イナズマれぶん」なわけだ。

そういう奴だからなあ・・・・・、
PL117 Rebun

ウケ狙ったリサイクルだろう、これ(笑)、と言ってしまいたくなるんだよなあ。

まあ、その・・・このカット撮りたかったまなみさんもまなみさんだけどなあ・・・(笑)。

でもなあ・・・、

どうもこの「いわみ」って名前、ホントに嫌味なのかなあ、と思わなくもないんだよなあ。PL117が「れぶん」になってほとんど日本一周して稚内に転勤した後にやってきた今の「いわみ」、PL122も旧名「ごとう」時代には東京湾エリアにはそんなに来ていない気がする。

Manami Ebihara(な)

イナズマいやみ・・・じゃなくてれぶんだ(笑)


Yokohama

***写真はイメージです(笑)***

いや、まあその、だなあ、中身、ほとんど写真と関係ない状態で今日のところは終わると思うからなあ・・・(笑)。

秋口に抱え込んでいた演奏会ものふたつが無事に終わって、一気にグズグズにふぬけたまなみさんがここにいたりするのだった・・・。

なんだかわからないんだけれど、昨晩は確実に寝てない気がする。

昨晩寝てないとか言うよりもだなあ・・・・どうも今日の夕方にこういうところでこういう写真(***写真はあくまでイメージです(笑)***)を撮っていたらしい、というか、この前に何やら1時間ほどの用事をちゃんとこなしていたらしい。

だから、まあ、でも、
「はかた」は撮ったぞ。大桟橋奥でのあの回しっぷりはすごかった!
「つくば」、どうでもいいか、でも撮ったぞ。
「こうや」・・・諦め気分でちょこっと・・・時間が時間だしなあ。

そんなまなみさんは、明日のお仕事を終えると3週間ほどお出かけ三昧の遊び時々仕事シーズンに突入するのだった。

Manami Ebihara(な)

暫定300球


LNG Ebisu Dwiptra

以前、MOSS方式のLNGタンカーの球っころを何個撮ったかとか、そんなくだらない話をしたことがあったんだけれど(ここでだ〜笑)、その時に適用除外にしたLNG Ebisuは・・・・まあいいとして、なんだかまた適用除外みたいな感じでDwiputraなんか撮っちゃって、どうしていいもんだろうなあ、と思っているまなみさんだった(笑)。

暫定300越えなんだけれど・・・・なんだか音楽のほうが楽しくなってしまったので,お船ってどっかいっちゃったよなあ・・・・。

月末はちゃんとLNG Jupiterも撮るぞ、と密かに思っているまなみさんなんだけれど・・・どうなるかなあ?

あ、今月も知多LNG向けのQ-Maxはタイミング合わなくて撮れないのだった。

エッシェンバッハのくら〜い演奏たち


Brilliant Classicsから、クリストフ・エッシェンバッハのピアニスト時代の録音をまとめた6枚組のCDボックスが出ている。

ドイツグラモフォンの原盤で、その中身は、

ベートーベン
 ピアノ協奏曲第3番
 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィア」
ショパン
 24の前奏曲
シューマン
 子供の情景
シューベルト
 ピアノソナタD.959
 ピアノソナタD.960
ヘンツェ
 ピアノ協奏曲第2番

言うまでもないことだと思うんだけれど、このCDボックスって絶対に「にやにやしながら買わなければいけないもの」な気がする(笑)。

いや、演奏自体は決して何かヘンであるとかそういうことはないんだ。けど、どの曲もどこか落ち着いて聴けない、みたいなところがあると思う。

ベートーベンの3番は、現代音楽の作曲家としても知られるヘンツェがロンドン響と妙にくそまじめにつけていたり、「皇帝」になると今度は若かりし頃の小澤征爾がほとんど空回りに近い元気さでつけていたり、なんだかそういうののほうが目立っちゃうのはやっぱり・・・エッシェンバッハのピアノのやる気の方向性が明らかに違うからなのかなあ。

最近はモーツアルトのコンチェルト弾き振りなんかもやり始めたけれど、エッシェンバッハって人はどっちかというと見事にピアノを捨てて指揮者になっちゃったみたいなイメージが強い。そういう先入観を持ってこのCDボックスを聴いてみると、「オレはいずれ指揮者になるのが目標なんだから、ピアニストである今は徹底的にオレらしい演奏を残そう」という、どこか確信犯みたいな印象を受けるんだよなあ。

第3楽章が有無を言わせぬ素晴らしさの「ハンマークラヴィア」あり、鉄腕アトムな雰囲気など微塵もないしみじみだけのD.960あり、うん、あの絶対に聴いてはいけない遅く暗いショパンの24の前奏曲(太田胃散のCF曲なんか,聴いてると胃もたれしてきそうなくらいのテンポだったりするし〜笑)あり。

ピアノだけに注目して聴いてみたりすると・・・気分が陰鬱になってくるのでやめたほうがいいと思う(笑)。

でもどれも聴き応えだけは十分だ。

Manami Ebihara(な)

ふたつのショスタコーヴィチ第5番


最近は・・・というよりも多分10月いっぱいくらいまではピアノに浸りっぱなしな雰囲気のまなみさんは、息抜きに「できるだけ重い音楽を聴く」が習慣になりつつあったりするのだった(笑)。

あ、納涼船のほうは多分明日で今年20乗船だ(笑)。

そんなわけでショスタコーヴィチの交響曲第5番だ。

有名な作品だけに録音もいっぱいあるし、その人なりにごひいきの演奏も多いとは思うんだけれど、まあそこはやっぱりムラヴィンスキーとレニングラードだろう、と、ごく普通に一般的に当たり前な路線でフェイント攻撃をしておくとして・・・・(笑)。

ALTUSから出ているALT127のほう。この曲だけならALT191で単発されていたりもする。

1973年5月26日の東京文化会館のライブじゃなくて、1973年5月3日のレニングラードでの録音なんだけれど、まあ、何というかその、過去のいろいろは置いておくとして、ムラヴィンスキーだから安心して聴けるというのではなくて・・・疲れた時に聴いちゃいけないよなあ、みたいな、目線の鋭さや音の鋭さが感じられる、何にしてもインパクトの強い演奏(これ、ライブじゃないんだよなあ・・・)だと、

思ったわけだ、うん。

で、そんなこんなで、じゃ、ケーゲルはどうだろう、みたいな軽い気持ちでWeitblickのお安い箱物SSS0040-2、1986年のライプツィヒ放送交響楽団とのシャウシュピールハウスのライブ。

だいたいだなあ、曲が曲なんだから、こういう「ピストル突きつけられたような状態で聴かせることはないだろう」と・・・まなみさんは言いたい・・・(笑)。

その上、何でもいいけど全曲約50分かけるんだぞ。

ケーゲルなわけだから、当然、そこに笑顔なんかまったくない。まあそのあたりはムラヴィンスキーも同じといえば同じなんだろうけれど、ムラヴィンスキーはどちらかといえば「厳しくて笑いがない」というイメージで、逆にケーゲルのほうは「もともとこの世に笑顔などということばは存在しない」なわけだから(笑)、50分もかけておきながらのっけからピストル突きつけて・・・・・第3楽章でしっかり葬送の音楽を演出し、いくぜ第4楽章・・・、

まったく無表情なただひたすら処刑の場が15分

この演奏、絶対に寝る前に聴いてはいけない(笑)。
いや、そういう時じゃなくても・・・終楽章、とにかく命乞いをしたくなってくる恐怖感だ。

実際のところ、ケーゲルのこの演奏はそういう緊迫感みたいなものよりもむしろ、終楽章のコーダのとんでもない演出効果みたいなもののほうが有名になっちゃっていたりもするんだけれど、何にしても、ムラヴィンスキーもいいけど・・・・ケーゲルに走ったら死を見るぜ、みたいな雰囲気・・・。

下手に軽い気持ちでこの2連チャンやっちゃうと・・・うなされると思う(笑)。

Manami Ebihara(な)

ミケランジェリのモーツアルト


今年は、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli)というピアニストの生誕90年であり没後15年だ。

なんだかインパクト弱いよなあ、これ(笑)。

でも,ミケランジェリというピアニスト、その人自身はものすごくインパクトの強いお方だったらしい。

ひとことで言うなら「許さぬ妥協・利かぬ融通」これだこれ(笑)。

とにかくこのお方、楽しい逸話には事欠かない。

「マルタ・アルゲリッチはミケランジェリの卓球の弟子」であるとか、「レコーディングの現場でカルロス・クライバーにねちねち嫌みを言い、クライバーがレコーディングもせずに泣きながら家に帰って引きこもりになってしまった」とか、「冗談抜きでピアノの調律にやかましかったくせに、普段練習に使っているピアノは何十年も調律していないかのようなむちゃくちゃなものだった」とか・・・・(一部、かなり脚色入っているよなあ、これ〜笑)。

まあそういう人だから、やっぱりなんだか友達少なくなっちゃったみたいで、クライバーを苛めて宙に浮いたベートーベンの協奏曲は温厚なジュリーニに何とか受け持ってもらえたはいいけれど、モーツアルトの協奏曲録音はマジで(笑)お友達いない完璧アウェイ状態になっちゃったらしい。

そんな中で録音されたののひとつがポリグラムからものすごくお安いお値段でリリースされているK.466(第20番)とK.503(第25番)らしい。

人生の中にずいぶんイロモノ風なところがあった人みたいだけれど、少なくとも残っている演奏に関しては、この人、しっかり「許さぬ妥協」を貫き通し、真摯な雰囲気が伝わってくると思う。ミケランジェリ特有のアゴーギクがちょうどいい感じに盛り込まれていて、がっぷり四つのベートーベン状態になりがちなK.466もどこか古き良き時代のモーツアルトな雰囲気にまとまっているし、有名どころな曲でもなかなかトップになれないK.503も,落ち着いた雰囲気のハ長調がやっぱりモーツアルト、という、そんな肩肘張らなくて聴ける演奏だと思う。

バックは北ドイツ放送交響楽団。指揮をしているのはコルト・ガーベン(コード・ガーベン)。彼は「Arturo Benedetti Michelangeli"Gratwanderungen mit einem Genie"」という著書を残している(邦題「ミケランジェリ ある天才との綱渡り」で日本語訳されたけれど,今は入手かなり大変だと思う)こんな人だったりする。

ミケランジェリは結局、15年近くにわたってお仕事のパートナーだったガーベンとも袂を分かつことになっちゃったらしいんだけれど、この演奏を聴いていると、とにかく徹底的な完璧主義なミケランジェリと指揮者ではないガーベン(彼の本業はレコーディングプロデューサーだ)のいいお友達関係があちらこちらに垣間見られて、ほっとした気分で聴ける演奏だと思う。

Manami Ebihara(な)
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